木星脱出作戦(スペースキッズ 木星脱出作戦)は、1994年7月22日~8月10日にNHK(教育テレビ)で放映された海外ドラマ。NHKとフィルム・オーストラリアとの共同制作のドラマで、宇宙を舞台に大人と子供たちが木星から脱出し、地球に向かうまでのストーリーが描かれています。
木星脱出作戦のタイトルリスト
全13話の日本語タイトルと英文タイトルは以下の通りです。
1.SOS・衛星イオ(前編) / Disaster
2.SOS・衛星イオ(後編) / Trapped
3.宇宙ステーションKL5 / Life Boat
4.イオ脱出・危機一髪 In The Nick Of Time
5.カウントダウン / Blast Off
6.つかの間の休息 / Temporary Relief
7.食料危機 / Stake Out
8.友情の芽生え / Fitness Test
9.小惑星帯突破 / Asteroids
10.船上のクリスマス / Christmas
11.キラー衛星の攻撃 / Decoy
12.ミスファイアー / Misfire
13.大気圏突入 / Rescue
木星脱出作戦のあらすじ(ネタバレあり)
西暦2995年に太陽系開拓時代を迎えた人類は、太陽系最大の火山活動がもたらす豊富な鉱物資源が眠る木星の衛星イオで資源採掘を行うまでになっていました。民間企業が進出して資源採掘プラント・コロニー327(スリーツーセブン)が作られていました。
資源採掘を行う中、インガソル博士はこれ以上採掘を進めるとマグマだまりに激突してしまうと警告していましたが、過去に予想を外している博士の言い分は、資源採掘プラント・コロニー327を管理する管理部長であるダフィー部長には聞き入れてもらえませんでした。
そんな中、物理学者の一家が火星の調査に訪れます。その最中にマグマだまりに激突し、事故を起こしてしまいます。地球との交信も途絶え、次に地球から宇宙船が来るのは6か月後、コロニーは今にも爆発してしまうという状況となってしまいました。
そこで、大人と子供たちが協力し、今は使われていない宇宙船を復旧すべく、乗り込みます。なんとか宇宙船の電源を入れ、地球に向かって木星から脱出することができました。
その後、隕石の激突や、子供たちによる危険な遊びで命の危機が訪れながらも地球を目指します。
後半になると、キラー衛星の攻撃を受け、宇宙船は電源を落として立ち往生してしまいます。そこで、子供たちのアイディアでおとりとなるコンピューターを発射し、キラー衛星の危機から脱出する手に汗握る展開も待ち受けています。
最終的には制御不能になり、太陽に向かっていってしまいます。その時、最後の頼みの綱として子供たちが小型宇宙船に乗り込み、子供たちだけで宇宙船を操縦して地球に向かいます。途中で通信が途切れ、危機的状況に陥りますが、最終的には地球の衛星軌道上にあるコロニーに降り立ち生還します。その後、救助船が大人たちも救出してハッピーエンドとなります。
当時の子供だったときの感想と今見る大人の感想
子供の時には、ダッフィー管理部長が悪役のように見えていた人も多いかと思います。子供たちに嫌がらせをしている悪い奴みたいな感想や印象をうっすらと記憶している方も多いのではないでしょうか?子供たちの視点では、ドラマでもそのように描かれています。
しかし、大人になって見返してみましょう。実は本当にまっとうなことを言っています。子供たちの安全を考え、最大多数の安全を考えている素晴らしい上司のように見えます。必要な情報がそろえば、きちんと脱出の判断であったり、中止の判断など、落ち着いて冷静な判断をしていますし、最終的には子供たちを優先して救う判断もしています。
子供と大人で、世代を超えて楽しめる海外ドラマではないでしょうか。
木星脱出作戦のロケ地
オーストラリアのシドニー湾に面した砂糖工場跡地を利用して撮影されました。セットはすべて廃屋となった工場設備に組み込む形で作られています。
木星脱出作戦を見る方法・DVD・youtube
残念ながら木星脱出作戦のDVD boxなどは発売されていません。その代わり、youtube公式チャンネルがあるようですので、そこで全編視聴することができます。ただし、英語(日本語字幕なし)です。
木星脱出作戦の続編「翔べイカルス号(Return to Jupiter)」
木星脱出作戦の続編も制作されています。こちらは1997年10月9日~1998年4月16日に放映されています。
1.再び木星へ
2.ガニメデをめざせ
3.緊急着陸
4.火星の先住者
5.敵か味方か
6.なぞの洞くつ
7.火星脱出
8.しかけられたワナ
9.ただ乗り作戦
10.幽霊基地
11.すい星衝突
12.なぞのSOS
13.最後の対決